
楽譜の2段目から3段譜になっていて主旋律がよく分かりますね。手を交差して、主旋律を左で弾いたり、右で弾いたりします。しっとりして素敵な曲で、後半はダイナミックでスケールの大きさを感じます。
小学生から参加できる某コンクールで、ステージにヤマハとベーゼンドルファーのピアノが置いてあり、好きな方で演奏出来るというところがあります。ホールに楽器が1台しかなくても、その特徴を知っていれば本番の時、演奏上の注意ができますね。その為にもそれぞれのメーカーの特徴を把握しておきましょう。
★名古屋の文化小劇場・・・ヤマハ、スタインウェイ、カワイ。
★芸文・しらかわ・電気文化・・・スタインウェイ・ベーゼン・ヤマハ・カワイ。
ベヒシュタインはドイツのピアノメーカーで、特徴は、「音の透明感(クリアな音)」と「音の立ち上がりの鋭さ」、そして「響きの強さ(音がよく出る)」です。
ベーゼンドルファーは、オーストリアのピアノメーカーで、温かく、艶のある深い音で倍音を多く感じます。97鍵に改良された「インペリアル」もありますね。
スタインウェイは世界で最も有名な高級ピアノメーカーです。「音の迫力と力強さ」「適度な響き」「表現の多彩さ」があります。タッチで音色を変化させるコントロールがしやすいとも言われています。
ヤマハは明るい音で、軽快でキラキラした音です。高音部の延びが勝っています。硬い音を出しやすいですが、優しい音も出せます。
カワイはしっとりした音で、ソフトでまろやかです。耳にやさしい感じもします。鍵盤が軽いですね。
ボストンはスタインウェイとカワイが提携して生まれたピアノ。ブリリアントではなく、まろやかな音です。スタインウェイより落ち着いた感じです。
詳細は教室でご覧くださいね。
チェンバロ(ドイツ語)は、英語では「ハープシコード」、フランス語では「クラヴサン」と呼ばれています。最古のチェンバロは15世紀に作られたと言われています。
ピアノは、フエルトが先端に付いたハンマーが弦を打って音を出しますが、チェンバロは爪が弦を引っ掻いて音を出す仕組みになっています。その爪は鷹(タカ)の羽の軸部分を用いたようです。他にも鴨(カモ)、鷲(ワシ)、カラスの羽軸も使われていたようで、それぞれ音色が違ったようです。写真のチェンバロは2段になっていて、上段は単音、下段は3オクターブを同時に鳴らすことが出来、大きな音を出すことが出来ます。強弱をつけにくいチェンバロならではの工夫ですね。鍵盤の色は現代のピアノと同じ物もあります。
チェンバロ演奏の注意点はピアノとは少し奏法が異なり、フレーズやアクセント、装飾音を正しく入れ、きっちり刻まれたリズム感を養わなければなりません。(私と親交のある大阪の山下先生がチェンバロを調査し、よく勉強されていらっしゃいます。)
子どもの頃に楽器を習ったりして音楽に親しむと、言語能力や読解力、集中力がアップし、問題行動を減らせると言われています。
そしてこの程、新たなメリットが加わり、子どもの頃に楽器を習ったことのある人は、高齢になってからの言語読解能力も優れているということも分かりました。
通常、高齢になると脳の働きが衰え、記憶力が低下し、物事を認知する能力が落ちますが、音楽経験のある人は脳内の聴覚システムが活発でした。音楽経験のある人は無い人に比べ、脳の反応が2〜3倍早く、より正確に情報や言葉を認識する能力が優れていることが明らかになりました。高齢者は会話の内容を正確に理解するのが難しかったり、また理解するのに時間がかかり、反応も遅かったりしますが、音楽経験者はそういうことが少ないということです。
《楽器開始は14歳までに》
では、どの年齢でどのくらいの期間、楽器を習うとそうした効果が得られるかというと、14歳までに楽器を習い始め、ある一定期間(長くて10年ほど)続けると、言語読解能力の鍵を握る脳内エリアが活性化することも分かりました。「楽器に親しんで得られるメリットは若い時だけでなく、生涯にわたって続くことが証明された」と仰っています。
お子さんをもつ人は長期的な視野に立って、お子さんに楽器を習わせてみる価値がありそうです。