調律師からの視点で上達に繋げよう


皆さん、1年に1~2回されている調律のお話です。
調律の記事を読むと、「日本人は楽器が鳴らないという要望が多いのに対して、ヨーロッパはピアノッシモの音が欲しいと言われます。つまり、ピア二ッシモからフォルティッシモまで強弱に合う音色の幅が求められるんです。」と書いてありました。

私がよくレッスンで感じるのはお子さんは小さい音を出すのが苦手だと思いました。ここに重点を置けば、幅が広がると思います。

昔は「練習用のピアノとして鍵盤を重くしてほしい」と調律師にお願いする人もいたようですが、私は余計な負担を掛けずに本番を想定した感覚で弾いた方が良いと思い、しませんでした。
鍵盤の深さに関しても最近は浅めの傾向のピアノが多くなってきているようです。

プロが聴くホールの音色に関しての記事をご紹介します。
「家のピアノが電子ピアノの人は、電気信号によって発音するので音色の変化が階段状で直線的に感じ、アコースティックピアノは変化が滑らかで曲線的なので微妙な表現が出来、自然で心地よい音楽になります。だから、自宅で使用する楽器は凄く重要だと思います。」

「レッスンの時の先生のグランドピアノで弾くと上手に弾けたり、反対に上手く弾けないことがあります。グランドピアノが弾きやすいと感じる場合、響きが自分に返ってくる感覚が伝わって実感が湧くからでしょう。」

アップライトピアノの人はトーンエスケープの角度を調整したり、上蓋を少し開けるなどして、自分の奏でる音をよく聴きながら練習すると上達に繋がると思いますよ。

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