コンクール審査の多様性


コンクールの審査の視点もいろいろあり、以前にも書きましたが、
・一昔前は強く、速く!
・ちょっと前は音楽性を備えながら、テンポは速く!
・最近はテンポより、音楽性や音色、曲の情景を更に追求して!
  というように変わってきたように感じます。

また、審査の先生の点数に差があるのは、その先生の曲の理解度、音楽感の相違から来る物だと思います。

ある審査のI先生の書物にこんな記事がありました。
「だいぶ前のことですが、私の生徒がコンクールを希望したので、その曲を研究した上でテンポの設定、強弱を決めました。ゆっくりのテンポで小さい音で弾くべき曲だったので、そのように弾いたら、その子がコンクール予選で落ちてしまい、他の子の弾き方を聴いたら、『強い音で速く弾いていた!』と言うんです。それで、他会場で強く速く弾いたら、予選通過しました。しかし、その審査には納得いかず、大きな組織である本部にそれを打ち明けたら、『その審査員はその曲をよく知らなかったのでしょうね。』と言われ、愕然としました。」という記事でした。
I先生は本当にお仕事に真摯で、絶対にいい加減なお仕事をされない立派な先生です。
きらめき音楽祭はこういう立派で信頼のおける先生に審査をお願いしています。
ですから、きらめきのプログラムが出来上がったら、審査の先生のご自宅に早めに郵送させて頂き、全曲お目通し頂ける時間を!と考えています。

以前、よく交流させて頂いていた、宮崎在住のS先生も「参加者の皆さんが一生懸命練習して、その成果をステージで出すので、審査する側も必至でどんな曲か勉強してから審査のテーブルに着きますよ。」と仰いました。
いろいろなコンクールがあり、どんな審査員かというのもかも知れませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です