ラフマニノフピアノコンツェルト第2番


牛田くんが演奏された本選曲の「ラフマニノフピアノコンツェルト第2番」はフマニノフが交響曲第1番の不成功でダメージを受け、強度の精神衰弱に陥り、その後、作曲もせず、ピアニスト活動に専念していたところ、ロンドンフィルからピアノコンツェルトの依頼を受け、書いたそうです。

しかし、この曲を書く際も精神的には苦難の連続で、病院で催眠療法(暗示療法)を受けながら、ようやく全曲を書き終えたそうです。もっとも苦労したのは第1楽章だと言われ、初演の大成功を迎え、ラフマニノフは精神的にも音楽的にも快方に向かったようです。
「のだめカンタービレ」でもこの曲が出て来ましたね。シュトレーゼマンが千秋先輩に「もっと音楽に没頭して弾け!」と言われていましたね。

実際、ラフマニノフは大男で、12度(ド~高いソ)が届く大きな手だったそうです。

第1楽章はロシア正教の鐘をイメージした音をピアノが鳴らした後、重厚な音楽で始まり、ロシアの雄大な風景を表しています。甘くウットリするようなメロディーの第2主題の後、急速な装飾音型はロシア正教の小さな鐘を表現しているそうです。

第2楽章はロマンティズムをメインに書かれ、ラフマニノフのセンチメンタルでピュアな一面が感じられます。第3楽章に音楽の情熱を吹き込みました。

写真はインスタに上がって来た本選の様子です。審査員席も素晴らしい!

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