バロック時代はチェンバロ


22チェンバロ(ドイツ語)は、英語では「ハープシコード」、フランス語では「クラヴサン」と呼ばれています。最古のチェンバロは15世紀に作られたと言われています。

ピアノは、フエルトが先端に付いたハンマーが弦を打って音を出しますが、チェンバロは爪が弦を引っ掻いて音を出す仕組みになっています。その爪は鷹(タカ)の羽の軸部分を用いたようです。他にも鴨(カモ)、鷲(ワシ)、カラスの羽軸も使われていたようで、それぞれ音色が違ったようです。写真のチェンバロは2段になっていて、上段は単音、下段は3オクターブを同時に鳴らすことが出来、大きな音を出すことが出来ます。強弱をつけにくいチェンバロならではの工夫ですね。鍵盤の色は現代のピアノと同じ物もあります。

チェンバロ演奏の注意点はピアノとは少し奏法が異なり、フレーズやアクセント、装飾音を正しく入れ、きっちり刻まれたリズム感を養わなければなりません。(私と親交のある大阪の山下先生がチェンバロを調査し、よく勉強されていらっしゃいます。)

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