今、人気の作曲家、轟千尋先生が名古屋にいらしたので、是非と思い、出掛けました。
轟先生は「私の曲にご関心をお持ち頂き、作曲家のためにこのような時間をお作り頂いたことに心より感謝致します。」と初めにご挨拶がありました。
轟先生がある地区に行かれた時、「轟さんって、生きてるの?作曲家はみんな死んでると思った!」と言われたことがあるそうです。そして、轟先生は「生きた作曲家って、どんなイメージなんでしょうね。でも、近代だから出来る、遠くに飛ぶ転調はまるで現代のネットで何処へでもワープ出来るイメージだと思うのです。古典派では考えられない転調ですよね。」とワクワク、イキイキ、目を輝かせてお話されていました。黒のワンピースで、銀色にピカピカチカチカ光るハイヒールも印象的でした。
ご主人の転勤で2年ほど旭川に在住されたことがあるらしく、「雪が積もると夜でも明るいことを知りました。」というお話もありました。
曲への想い、楽譜に書いた記号の思い、詩、ハーモニーのこだわり、この調性じゃなきゃダメだということなど、たくさんお話頂きました。
また弾き方やダンパーペダルを10段階で細かく使うことでニュアンスが大きく変わること、ソステヌートペダルの使い方もご教授頂きました。
轟先生ご本人も演奏され、ご自分のお子さん(1歳半の男児)に対する愛情も感じました。
アンコールでは轟先生とピアニストの安藤さんの連弾で「ティコティコ」という華やな曲で幕を閉じました。
楽譜も2冊購入し、サインもして頂き、お話も出来ました。心を温まる良い音楽は素晴らしいですね。
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