今日のブログ、2つ目です。
「100年に一人の天才」と言われるリヒテルはバッハ~20世紀の近代音楽まで膨大なレパートリーを持ち、残された名演奏の数々は没後20年になっても、益々磨きをかけています。リヒテルはヤマハのピアノを愛し、腕利きでリヒテルのメガネにかなった調律師の村上さんはリヒテルがコンサートの度に引き連れたというエピソードもあります。私も村上さんの講演を聴講したことがありますが、調律師なのに演奏家や音楽評論家、歴史などの知識を身に付け、本当に頭のキレる人だった印象を持っています。さて、本題のリヒテルは「幻のピアニスト」とも言われ、日本でリサイタルがあった時も少々体調が悪いと中止になったことがありました。「お客様に最高の演奏を聴かせたい!」という完璧主義だった噂もあります。一方、「気に入らないピアノは触らない!」「調律が気に入らないと演奏会は即、中止!」という気難しい面もあったことも有名です。
それでは、リヒテルが伝えた「幸せになる為に覚えておく5つのこと」をご紹介いたしましょう。
①毎日何か良い音楽を聴くこと。
②毎日偉大な作家の良い文学を読むこと。
③毎日音楽に関する日記を書くこと。
④毎日1~3通の手紙を書くこと。
⑤毎日3~4時間勉強すること。
これを見れば分かるように、あらゆることに精通する努力を惜しまない真面目な人だと推察できます。
だから音楽も深い響きになり、聴衆を魅了させるのでしょうね。
私達ピアノに関わる人間として内面をもっと磨きたいと思いました。
リヒテルに関する番組が以前、放送されましたので、これをご覧になれば良くお分かりになると思います。
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