電子ではどうしても出来ないことが以下の写真に記されています。
特に☆印のストリングとアリコートのレゾナンズは重大です。ここで大きな差が出てしまうのでしょう。
先日、セミナーで初心者が電子ピアノとグランドに触れ、同じ曲を演奏して貰う実験を観察&拝聴しました。その結果、同じ力の入れ具合で次の事が分かりました。
①電子ピアノでは何も考えずに弾いても同じ音色でメロディーが聴けました。たぶん、録音された音が内蔵されているから音が変化しないのでしょう。
②グランドピアノでは鍵盤に触るほんの少しの指の触れが、ピアノ内部でハンマーが弦に触れる動きに直接伝わり、音色に影響され、途切れ途切れになったりします。その上、「いつも電子で練習しているので上手く弾けるかどうか?」という心の動揺までもが伝わるようで、クリアなメロディーに聴こえませんでした。グランドはそれだけ微妙なタッチさえも捉えることが出来るから表現力が多彩になるのです。だから、おうちの電子ピアノで一生懸命練習して来た子が、レッスン時のグランドでガタガタな弾き方になる原因はこれだと感じました。日頃の指のタッチは脳に記憶され、指も覚えてしまいますからね。(お悩みの人は先生にご相談下さいね。)
要するに生のピアノ(アコースティックピアノ)は繊細なタッチで音色が変わるので不安な音、明るい音、堂々とした音などが表現できます。「これは頭を使ってタッチを考えて弾かねばならない奥深い楽器だ!」という事も証明されました。
きらめき音楽祭でも3つ星で上位3賞(金銀銅)を獲得されている子は皆、生のピアノです。早い子は2つ星で生のピアノに替えられたり、習い始めて1年経たないうちに電子から生ピアノに替えられます。良い環境で練習し、頭を使って練習した子の勝ちかな?運もあるけどね。
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