昔は「ハノンを何回も繰り返せば、何とかなる!」「ガムシャラに指を動かせばいいんだ!」と考える傾向でしたが、現代のコンクールや音楽祭の審査の評価は技術も大事で、それ以上に音楽性を重んじられます。ピアノ講師が集まる講座で、世界でご活躍されたピアニストが「昔のように、どの曲もハイフィンガーで、まだ強い打鍵ばかりで弾いている人がいらっしゃいます。ピアノという楽器も昔とは違い、かなり進化しているんです。」と仰っていました。だから、私の教室ではバーナムをミュージックデータと共に使っています。その中でも主旋律の美しさを追求しています。主旋律の美しさは弱いフニャフニャの指では残念ながら、出ません。小さいお子さんの悩みですよね。これまでに指の形や指の上げに関してはご紹介した手作りの3種類の道具でもレッスン時にやりましたね。バーナムは簡単だからと言って舐めないでくださいね。
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おうちで上手く練習できたら、褒めてね!
幼児や小学低学年の小さいお子さんは練習の仕方が分からない子がいますので、家の練習ではお母様が同じ部屋にいるだけではなく、レッスンの時と同じようにお子さんに「あ、もうすぐ危ない箇所だよ。」「ヤバいよ!」「指の形は綺麗かな?」とお母様がお子さんに注意力を促して下さい。成功したら、めちゃめちゃ褒めてあげてくださいね。
お子さん自身が練習方法を把握されたら、小学低学年でも一人で練習できますので、それまでは宜しくお願い致します。
頭を使わない練習、ただ回数だけ何も考えずに弾く練習はやっていないのも同然です。そんな音楽を聴いたら耳が腐りますよ。わぁ~こわい、こわい!
《P.S.》また、我が家のPCの調子が悪く、ネットに繋がりにくくなりました。今後、不定期にブログをUPしますので、ご了承ください。宜しくお願い致します。
輝く演奏
写真はイタリアの楽器メーカーファツィオリの宣伝の写真です。そうです。あの4本ペダルのピアノを作ったメーカーです。ファツィオリのピアノは名古屋のホールにはまだ置かれていないかも?神奈川県や東京にはあるようです。
写真のような所で演奏すれば、さぞかし響きも良く、気持ちよく弾けることでしょうね。
音楽祭やコンクールでの演奏は平面的な楽譜をいかに立体的に、そして、素敵な曲に聴こえるように工夫されているか?というのが大きな課題だと思います。要するに輝く演奏ですよね!その為には強弱の他、ペダル奏法、曲の構成を知った上で、何処に重きを置くか?メロディーを歌う事、音色やタッチの方法など、考える事は山積みです。私も勉強を重ねますので、皆さんも一緒に頑張りましょうね。
小さい子もペダルを駆使しよう!
私は20年くらい前に桐朋学園大の大西先生から細かいペダル奏法を学びました。その方法を聴いた時、「え~?こうゆうペダルの使い方があったの?だから、うまい人との差が出るんだ!」と、とても衝撃的でした。
昔のペダル奏法は写真の文字にあるように、ON・OFFの方法しかなかったからです。
私の教室に変わっていらした生徒さんは、私のペダルの書き方の細かさに驚かれる人もみえますが、そのうち慣れるから大丈夫ですよ。ペダルは多すぎてもダメ、効果を利用しないのもダメですね。私がペダルを使用するかどうかはその曲を弾きながら、自問自答して、全て自分の耳の判断で決めています。ですから、生徒の皆さんもペダルを踏んで、どんな音に変わったかを聴いてみて、その踏み方で良いかどうかを研究してください。それくらいやれば、だいぶ曲が良くなるはずです。
近年は、赤松先生がペダル奏法を各地で広められていらっしゃいます(写真)。コンクールでは小さいお子さんも巧みにペダルを使われるようになって参りました。小さい子には踏み替えがとても難しいと思いますが、まずはゆっくり弾いてみて、途中で演奏を止め(鍵盤を押さえたままで)、足がどうなっているか確認する!という方法で地道にコツコツ練習に励んで下さいね。必ずマスター出来ますよ。
有名な外人ピアニストの足元を見ると、靴がしなるようにペダルを踏んでいます。そして、自分の耳でそのペダルの反応を耳を澄ませて聴いています。生徒さんもそれができれば、かなりうまくなると思います。楽しみにしていますね!
浜コンの動画を観よう!
自分の出した音をよく聴いてね!
私の教室の生徒さんの殆どがきらめき音楽祭にご参加されますが、8月に通過できそうな人は残念ながら、現在3人しかいません。(江松教室から誰か一人でも出て~!)
このままでは、殆どの人が発表会気分で「とにかく、ステージに立つだけで良い。」という印象です。
参加するなら、ご自分の限界を試し、努力することで喜びが訪れることも経験して欲しいです。絶対にそれが人生や勉強に役立ちます!決して、諦めず、挫けないでください。挫折禁止です!
反対に「私はファイナルまで残って、金賞が獲れるから大丈夫!」という自信過剰な人は「ウサギとカメ」のウサギになってしまいます。たとえ、良い出来であっても、常に謙虚でいないと神様から逃げられますよ。
または「レッスンに通っているから、先生が何とかしてくれる。」という甘い考えではいけません。良い結果が欲しいなら、それなりの努力が必要です。努力の度合いを自覚しましょう。
「どこを直せば、もっと良くなるんだろう?」と考えて、工夫しましょう。自分が出した音をまだまだ、よく聴けていない子が多いです。
少しずつ良くなれば、先生が、更に曲が良くなる為の新たなヒントを提案させて頂きます。悪い所を修正できない人はいつまで経っても、新たなヒントが貰えません。そんな状態でステージに立つのは危険です。
教室の指数計には新たなイラストも付け加えましたよ。写真の中で一番危険なのはどれだと思いますか?
とにかく、まずは努力努力!