12月 04

バロック&古典派

先日の石井なをみ先生のセミナーを4枚にまとめました。一般に「バロックや古典派は自由曲のコンクールではなかなか点が取れない」「近現代の曲がバリバリ弾ける子がバロックや古典派だとアラが見えて全くダメ!」反対に「バロックや古典派がまともに弾けない子が近現代の曲を弾くと説得力がない!」とも言われています。要するに基礎となる土台が如何に難しいか!ということだと痛感しました。

セミナーのお話の中で出て来た曲の楽譜も写真に入れ、分かりやすくまとめました。
バロックと古典派の共通点は、指が出来ているかということです。
その上でタッチをどうするか?という事です。
指の形は勿論、打鍵がいい加減ではダメ!それと、その音色をよく聴き分ける耳も重要だと感じました。頭の良い子のレッスンだと「あー、この子は感覚が良いから出来ているから大丈夫!」って思ってしまうこともありますが、もっと疑って聴く事も必要かと思いました。
古典派は曲の中に出て来るキャラクターによって音色を変えること。

どちらにせよ、弱い指の子、指の形が完璧じゃない子、音色作り、耳を育てる為にもプレインベンションの必要性を感じました。私はこのプレインベンションをそのまま使わず、原曲に近づけてレッスンをしますので、プラルトリラーを余分に入れて速く指が動く訓練もさせて頂きますね。

12月 02

アピールのある音は鳴らすことから

音が鳴っていない子が最近よく気になります。
ピアノに打鍵する時、音を響かせるのを意識して弾いてください。鍵盤を押すと写メのどこが上がっているか分かりますか?

そして、自分が出した音が良い響きか、キツすぎるか?色々考えて音を鳴らしてください。
音色がすごく大事です。
今は来年のきらめきにかけて地固めの時です。
アピール性のある音は得点にも左右します。
下のURLもご参考にピアノの仕組みもご覧ください。
おうちのピアノでもよく自分の音を聴いてね。
(あ、電子ピアノの子が数人だけいらっしゃいますが、電子は音色が変わらないので、残念ながら、この作業は出来ません。準備されてから、TRYしましょう。)
12月 02

音色のイメージ

自宅のグランドはいろいろな音が出るので、歌う部分のメロディーで分かりにくい子はバイオリンやチェロの音、またはバロックで保持音が本当に伸びているか、ハーモニーの響きを聴いて貰う為に、チャーチオルガンの音を使ったり、ハープシコードに合う曲、ソナタなどでテノールがホルンの音の時もあるので、その時に活用しますね。

写メは音色の種類が書かれた取説です。3~4ページに渡って書かれています。
他にもストリングス、ビブラフォンなどもあります。曲のイメージが湧きやすいですね。

12月 01

粒立ちの良い音!

佐々木邦雄先生の長野の作曲合宿に第1回からご参加されている河合響さん作曲の素敵な曲です。
何故、こんなに素敵なサウンドが生まれるのでしょう?って思える曲です。

演奏者もとても綺麗な音で、粒立ちの良い音ってこのことを言うんでしょうね!
皆さんも「へぇ~、この音色を出せば、高得点が狙えるかな?」という感じでよく耳を澄ましてお聴きください。

あ、セコンド(低音域)の人がプリモ(高音域)の人の方まで手が進出してくる場面が所々あり、二人の手が交差しますよ。

タイトルは「フェスティバル」です。
下のURLをクリックされてお聴きくださいね。
 
11月 30

素敵なDUO曲

佐々木邦雄先生が新しいデュオ曲を作曲されました。いつも人にとても親切で熱心な先生です。

 
以前もデュオ曲をご紹介させて頂きましたが、今回も素敵な曲です。小さい子にはちょっと難しいですが、未来が明るくなるような曲です。
タイトルはevolutionです。
下のURLをクリックされてお聴きください。↓
 
 
11月 29

バラ3のSTORYは面白いよ。

ショパンのバラ―ド3は既にレッスンで学んだ人もみえますが、改めてご紹介いたします。
これはとても面白いストーリーです。

水の精に扮した娘が男性に真実の愛を確かめるお話です。冒頭は恋人たちの会話で娘が「私に変わらぬ愛を誓いますか?」という右手のメロディーに続き、左手のテノールの音で男性が「勿論、約束するよ。僕を愛してくれますか?」、「ええ、命が続く限り」と娘が応える会話がメロディーで分かります。暫く楽しい時を過ごしますが、ある日、月の光が島を照らしている場面に変わり、水の精に姿を変えた娘が男性を誘惑し、その誘惑にのって、虜になってしまいます。男性は水の精に心を奪われ、湖深くまで追いかけます。左手の連続する低音のブクブクしているメロディーと波が来て沈んでいく半音階の下降のメロディーが何度も感じられ、もがき苦しむのが感じられると思います。水の精は更に湖深くまで誘い込み、男性は苦悩します。男性は「しまった!取り返しがつかないことをしてしまった。」と思いますが、時は既に遅し。水の精は勝利を感じ、男性は奈落の底に。最後には永遠の愛を裏切ったので、水の精に殺されてしまうというお話です。
悪い事は出来ないということですね。

最近の曲のご紹介でやってみたいと思われた人はお申し出ください(既に数人いらっしゃいます)。
また、曲の感想があれば、保護者の方も大歓迎ですので、LINEやメールでお送り下さいね。
さぁ、このお話を思い浮かべて聴いてみてくださいね。

11月 27

ソナタの資料も新たに作成しました。

 

以前、アナリーゼをやった時、ソナタ形式を学んだ人もみえますが、新たにこれも作りました。
写真の本の作曲家の名前は皆さん、読めると思いますが、小さい子には難しいかも?

ソナタは古典派だけでなく、前回のロマン派のショパンや近現代の作曲家にも名曲があります。
形式を知る事で音色を変える場面が分かったり、楽譜の理解力がUPすることと思います。

現在、ソナタをやっている子からお配りしますね。