2月 06

演奏法の見直し作業

先週から曲の研究に追われています。
3曲は「ここの強弱はこっちの方がイイかな?」
「この音を響かせるにはペダルはどうやって工夫しよう?」
「ここはテノールのパートを響かせた方が良いかな?」
と自問自答しながら、ほぼ出来上がりました。

今はブルグミュラー18の練習曲の演奏法の見直しです。
既にコンクールで研究した物はヨシとして、他の曲も「きらめき」が始まる前に片付けなきゃ!
昔の指導書は本当に使い物にならなくて、まずはアーティキュレーション(スラーや離鍵の位置)が異なるので、曲のイメージも変わって来てしまいます。また、最近になって、「作曲者が書いた音が間違っていた!」とか「リストの直筆の楽譜が見つかり、曲の題名が違っていた!」というのもあります。

先日、ブルグミュラー25の練習曲の一部が長年、音が間違って出版されていたことも判明しました。
また、音符の長さが違う物も発見!
ペダルも今では考えられないペダル指示があったりなので、耳を澄まして良い音楽を聴く耳を鍛えなければ!

私もレッスンをさせて頂くに当たり、常に目を光らせて勉強に勤しまなければ!と痛感いたしました。

2月 01

ピアノで人間力!

これは興味津々の記事を見つけました。
きらめき音楽祭は特に星のコースではコンクール同然です。
写真の記事は次のようなことが書かれています。
 
「学校指導要領の改訂、大学入試改革など、近年の教育改革に於いて『非認知能力』が注目されています。テストの点数では測ることが出来ない『集中力』『忍耐力』『計画力』『思考力』といった目に見えない力はコンクールへ参加することで養うことが出来ます。」と冒頭に書かれています。まだ、続きがあり、参加者側の声と指導者の声もあります。
1月 31

実際にあったコンクールの話

「ピアノの森」のショパン国際コンクールの場面を見て、私は実際にあったポーランドのショパン国際コンクールのイーヴォ・ポゴレリッチを思い出しました。当時、凄い話題になり、記憶しています。彼は1980年、第10回ショパン国際ピアノコンクール(ポーランド)の本選で落選、審査員特別賞受賞授与。

そこで審査員であった女流ピアニストのアルゲリッチが、これまでのショパン解釈からは到底考えられない彼の演奏は奇抜すぎるとする他審査員に対し、次のように述べています。

「彼こそ天才よ!」といい、その場から立ち去り抗議。審査員を辞任する騒ぎとなりました。また、パウル・バドゥラ=スコダを始めとする他の数名の審査員は辞任はしなかったが、アルゲリッチに賛同の意見を述べました。尚、アルゲリッチがショパン国際ピアノコンクールの審査員に復帰したのはこの20年後、2000年でした。

この一連の出来事は「ポゴレリッチ事件」と呼ばれるようになり、ショパン国際ピアノコンクールの歴史を語る上で避けられない出来事となりました。

またンクール期間中にもかかわらず、審査委員長のコルド氏、落選者のポゴレリッチの異例の記者会見がなされました。事態を重く見た審査員達は急遽ポゴレリッチに審査員特別賞を与えることを決定!上位入賞はしなかったものの、一気にスターダムにのし上がりました。コンクール後はドイツ・グラモフォンと契約、ショパンやラヴェルなどアルバムを多数リリースしました。

下の動画が彼の演奏です。この曲、私も若い時に弾きました。初めの衝撃的な音はショパンが病気で苦しむ不安が爆発したような音で始まり、その後、左手は心臓の鼓動を表しています。

1月 30

これくらいの演奏を目指せば、コンクールも無敵かも?

浜コンの牛田くんの入賞者コンサートも1次予選の時に弾いたプロコのソナタ7番でしたね。

1次予選の時も圧倒されましたが、入賞者コンサートでも最後の1:40くらいが特に集中力を要するところで、音を外さずにあのテンポで弾くのは至難の業!
何度も見入ってしまいます。
↓動画はこちらです。
http://www.hipic.jp/streaming/vod/detail5.php?id=79
 
 
続いて、務川くんの本選のプロコのコンツェルト3番も私は好きですが、初めのところでもかなりの集中力を要するところがあります。
下の動画の2:00辺りの左右異なる和音を連続で掴む所です。
 
その後の2:25のところも好きです。
牛田くんもこの曲をショパン音大の教授にレッスンを受けていた動画を拝見しました。その時、牛田君は深い打鍵力で質の良い音を出していましたが、教授から「もっとファンタジーを持って音を出せ!」と注意され、牛田君は即座に考えて弾き直し、OKを貰って、次の旋律を弾き始めていました。やはり、ピアノを上手く弾くには頭の回転、創造力が必要ですよね。
もっともっと精進しなくては!
女性人気ピアニストのユ・ジャワンもカッコよく弾いているのを見たことがあります。
↓下のURLからお聴き頂けます。
1月 30

ピアノの森☆第2弾が始まりましたね。

生徒のKちゃんのママに教えて頂きましたが、「ピアノの森」を見逃した人はここから、見ることができるんですね。
なるほど。リアルタイムだと日曜24時10分~NHKで放送なので、お子さんは眠ってしまっている人が多いと思います。
これも楽しみですね。
 
【公式】TVアニメ「ピアノの森」 | 2019年1月より第2シリーズ放送開始
 
1月 29

浜コン☆ドキュメンタリー見ました!

先日のTVでの浜コンのドキュメンタリーを拝見しました。
放送タイムがレッスン中なので困っていましたが、高校生の生徒のMちゃんがDVDに入れてくれると聴き、感謝感激です。それでしっかり拝見しました。牛田君は控え目で謙虚さも光っていました。今回の浜コン当時、拠点を倉敷に置いていたのは作陽大教授&モスクワ音楽院教授・アガジャーノフ先生のレッスンが気に入って、何度も受けたかったからだと推察いたしました。

確かにコンクール前にいろいろな先生のご意見を聴くのも参考になりますが、普段は一人の先生に師事するのが賢明だと私も思いました。

昔、私の知人で1週間に2人のピアノ先生に毎週、通っていた子がいました。「A先生の時はこの弾き方で」、「B先生の時はこの弾き方で!」というのを毎週、目まぐるしく弾き方を変えて練習するのは大変だなぁ!って思っていました。2人の先生の教えを自分の中で消化できるなら良いと思いますが、結局、その子はピアノに疲れ、中学生で辞めてしまいました。

それにしても、ロシアの先生の迫力、打鍵の仕方、内に秘めたパワーを音として表現する方法は見習いたいと思いました。
私も頑張らなくちゃ!

(伊藤仁美先生が「1位の子に焦点があまり当たらなかったけど、どうなったのかしら?」と仰っていて、確かにそうですね。日本人向けに番組を制作したからかな?と思いました。)

1月 27

ピアノ仲間で向上心UP

写真は昨日のブルグミュラーコンクールでお友達になった「か〇〇ちゃん」と「き◌〇〇ちゃん」です。2人共、私の生徒ちゃんです。2人はお互いに切磋琢磨して、更に腕磨きに拍車がかかりそうです。親御さんとも情報交換が出来、メリットがあると思います。
皆さんも共に頑張りましょう!

1月 27

ブルグコン☆Finalご講評

昨日はブルグミュラーコンクールのFinalでした。
地区大会で勝ち抜かれた人の集まりです。
「このFinalの舞台に立てたことだけでも入選したということです。」と審査の先生からもコメントがありました。

そして、昨日の審査員長にも値する奥村真先生の舞台ご講評では、
「ブルグミュラーは明治30年クリスマスに初演されました。ブルグミュラーの曲にはすべて題名がついていますので、各曲のキャラクターが出し、ファンタジーも出せるように。そして、上手に!というより、素敵に弾くことを目指しましょう。また、ピアノを長く続けて楽しい音楽を如何に作るかも考えましょう。保護者の方にはこれからもアプローチをお願いします。」と仰いました。

栗木先生は「メロディーが素敵に歌えるための抑揚の付け方、心地よい音楽、アクセントや強弱の音量の加減を細かく考えましょう。」とのことでした。

勉強になりますね。