打鍵の位置と気になる靴下
バロック時代はチェンバロ
チェンバロ(ドイツ語)は、英語では「ハープシコード」、フランス語では「クラヴサン」と呼ばれています。最古のチェンバロは15世紀に作られたと言われています。
ピアノは、フエルトが先端に付いたハンマーが弦を打って音を出しますが、チェンバロは爪が弦を引っ掻いて音を出す仕組みになっています。その爪は鷹(タカ)の羽の軸部分を用いたようです。他にも鴨(カモ)、鷲(ワシ)、カラスの羽軸も使われていたようで、それぞれ音色が違ったようです。写真のチェンバロは2段になっていて、上段は単音、下段は3オクターブを同時に鳴らすことが出来、大きな音を出すことが出来ます。強弱をつけにくいチェンバロならではの工夫ですね。鍵盤の色は現代のピアノと同じ物もあります。
チェンバロ演奏の注意点はピアノとは少し奏法が異なり、フレーズやアクセント、装飾音を正しく入れ、きっちり刻まれたリズム感を養わなければなりません。(私と親交のある大阪の山下先生がチェンバロを調査し、よく勉強されていらっしゃいます。)
♫好きな楽器で能力を伸ばすチャンスを!
☆14歳までに楽器を習っていた人は脳が衰えにくい!
子どもの頃に楽器を習ったりして音楽に親しむと、言語能力や読解力、集中力がアップし、問題行動を減らせると言われています。
そしてこの程、新たなメリットが加わり、子どもの頃に楽器を習ったことのある人は、高齢になってからの言語読解能力も優れているということも分かりました。
通常、高齢になると脳の働きが衰え、記憶力が低下し、物事を認知する能力が落ちますが、音楽経験のある人は脳内の聴覚システムが活発でした。音楽経験のある人は無い人に比べ、脳の反応が2〜3倍早く、より正確に情報や言葉を認識する能力が優れていることが明らかになりました。高齢者は会話の内容を正確に理解するのが難しかったり、また理解するのに時間がかかり、反応も遅かったりしますが、音楽経験者はそういうことが少ないということです。
《楽器開始は14歳までに》
では、どの年齢でどのくらいの期間、楽器を習うとそうした効果が得られるかというと、14歳までに楽器を習い始め、ある一定期間(長くて10年ほど)続けると、言語読解能力の鍵を握る脳内エリアが活性化することも分かりました。「楽器に親しんで得られるメリットは若い時だけでなく、生涯にわたって続くことが証明された」と仰っています。
お子さんをもつ人は長期的な視野に立って、お子さんに楽器を習わせてみる価値がありそうです。
☆名曲と第九をコラボ!
☆犬や猫も頑張っている!
心と指から伝えよう!ピアノの鍵盤に。
全教室に消毒液は置いてありますが、南区の教室は特に鍵盤が人口象牙と人口黒檀だったので、レッスン前におしぼりを置いていました。
随分前から象牙の捕獲が禁止になった為、現在は人口象牙しか販売されていないんです。象牙の鍵盤は指にフィット感があり、人口象牙の鍵盤をよく見ると象牙らしき線がありますよ。本象牙は汗まで吸収してしまう為、昔の象牙鍵盤だと黄色くなって、オキシドールで拭いても取れない物もありました。人口象牙なら、鍵盤が黄色くなる心配はありません。
今回、この写真のウェットティッシュをお店で見かけ、「これなら、可愛いから全教室に置きたい!」と思い、購入しました。手や指を拭いた後、オレンジの香りがするのがGOODです。
普通のアクリル鍵盤でも綺麗な手と綺麗な心で弾けば、演奏も丁寧になり、曲も輝けるかも?期待しよう!っと。
♦♫♦ピアノもいろいろあるね!
写真は以前、教室にも掲示してあったものです。
ピアノは普通、88鍵ですが、ウィーンのピアノでベーゼンドルファーは97鍵で低音が余分についています。写真の左のピアノで鍵盤の左淵が真っ黒になっているのがその部分です。表現が広がりますね。
また、イタリアのファツォリのピアノは4本ペダルです。これも面白いです。従来のシフトペダル(ウナコルダペダル)は柔らかい音色にして、少しだけ弱く変化させる為でしたが、この余分に1本ついているのは音色を変えずに音量だけを弱くする機能だそうです。硬い音を求め、弱くするときにいいかも?となると、細かい演奏の使い分けが可能になりますね。
浜松の楽器博物館にあるグランドピアノが2台くっついてピアノ(写真上の左から2番目)や、鍵盤が5つしかないピアノ(写真上の左から1番目)も面白いです。この鍵盤が5つしかないピアノで弾ける曲があるんですよね。皆さんがよく知っている曲ですよね。笑っちゃいますね!
あ、写真の右下にあるのはアメリカのハリウッドに通じるト音記号の形の高速道路ですね。目が回りそうです。しかし、車に乗っている時が「今、ト音記号のどこを走っているかわからない!」というのが残念!
その右隣の写真はJR岐阜駅の「鍵盤の形の階段」です。階段を歩くたびに音が出るから楽しいですよね。