1月 19

調律師からの視点で上達に繋げよう

皆さん、1年に1~2回されている調律のお話です。
調律の記事を読むと、「日本人は楽器が鳴らないという要望が多いのに対して、ヨーロッパはピアノッシモの音が欲しいと言われます。つまり、ピア二ッシモからフォルティッシモまで強弱に合う音色の幅が求められるんです。」と書いてありました。

私がよくレッスンで感じるのはお子さんは小さい音を出すのが苦手だと思いました。ここに重点を置けば、幅が広がると思います。

昔は「練習用のピアノとして鍵盤を重くしてほしい」と調律師にお願いする人もいたようですが、私は余計な負担を掛けずに本番を想定した感覚で弾いた方が良いと思い、しませんでした。
鍵盤の深さに関しても最近は浅めの傾向のピアノが多くなってきているようです。

プロが聴くホールの音色に関しての記事をご紹介します。
「家のピアノが電子ピアノの人は、電気信号によって発音するので音色の変化が階段状で直線的に感じ、アコースティックピアノは変化が滑らかで曲線的なので微妙な表現が出来、自然で心地よい音楽になります。だから、自宅で使用する楽器は凄く重要だと思います。」

「レッスンの時の先生のグランドピアノで弾くと上手に弾けたり、反対に上手く弾けないことがあります。グランドピアノが弾きやすいと感じる場合、響きが自分に返ってくる感覚が伝わって実感が湧くからでしょう。」

アップライトピアノの人はトーンエスケープの角度を調整したり、上蓋を少し開けるなどして、自分の奏でる音をよく聴きながら練習すると上達に繋がると思いますよ。

1月 15

フランス組曲第3番のセミナー

今日は赤松先生のフランス組曲第3回目のセミナーに出掛けました。フランス組曲なのに、フランス様式とイタリア様式、イギリス風で書かれていたり、その違いを分かりやすく、ご説明頂きました。
赤松先生の奏でる音色は多彩で美しいので心が満たされます。
 
フランス人はロシアに憧れ、音楽や絵画にも影響が現れていたそうで、バッハはヴィヴァルディに憧れ、イタリアを羨望されていたようです。
連休にフランス組曲を1番から3番まで(組曲なので1番だけでも6~7曲)を復習と予習をして出掛けましたが、赤松先生の演奏は心の揺れを美しく音で表現されるので、ウットリして聴き入ってしまい、放心状態で帰って参りました(笑)。何度もセミナーを受けないと!それ程素敵な演奏でした。きらめきの審査にいらした伊藤仁美先生も「赤松先生のフランス組曲は本当に素晴らしい演奏で感動しました!」と仰ったくらい、煌びやかで美しい演奏でした。
2枚目の写真はバロックの踊りです。フランス組曲やプレインベンションで学ぶ曲に合わせて、踊られていたそうです。参考になりますね。
1月 14

ブルグコンのデータ発表

2019年に開催されたブルグミュラーコンクールのデータが発表されました。
部門別参加者数・部門別初参加率と2年以上の参加率・Finalの課題曲選択率の3つのデータをUPします。選択曲に関しては、棒グラフをご覧になって、必ずしもこれが入賞確率に繋がるとは限りません。以上、これをご参考に新年度のブルグコンをご検討下さいね。

1月 12

グランドとアップライトの違い

生徒さんにお聴きすると、

①外見の形
②見た目の大きさ
③音の大きさ
④響版が付いている位置が違う
⑤ペダルの役割が違う気がする

など、こういう声が聞こえてきます。
①~⑤も正解ですが、

A.一番肝心なのはアクションの部分でハンマーが水平に弦を打つか、直角に打つかです。重力の法則から考えても鍵盤やアクションの戻る速さはグランドの方が速く、連打がたくさん入りますね。
B.音の立ち上がり方も違います。
C.微妙なタッチで音色の多彩なのもグランドです。
D.上級レベルになれば、細かいペダルが必要になり、無段階にペダルが出来るのも特徴です。

何と言っても自分の奏でた音がよく聴こえたり、響きを確認できるのもグランドですね。
私の生徒さんでグランドをお持ちの人は11人くらいみえますが(もうすぐ12人になるかも?この他、音大進学/卒業者など6人が別枠でみえます)、ご家庭がアップライトの人はおうちの練習時にグランドをイメージして弾きましょう。自分の音がよく聴こえるようにトーンエスケープの角度を調節したり、天蓋を少し開けたりするとイイですね。

1月 12

グランドのタッチと響きを学ぶ

今日はグランドピアノのタッチと響きを学んで参りました。通常のレッスンやコンクールでもとても大事なことで以前より是非、学びたいと思っておりました。本日の講師は、ニューヨークのヤマハアーティストサービス→現在、銀座のアーティストサービスに勤務の水谷浩章先生でした。弦楽器や管楽器は呼吸が大事でそれが発音に反映すると言われているようですが、ピアノは猫が乗っても音が出るほど発音が簡単ですが、音色は奥がとても深いです。グランドのハンマーが弦に触れるまで約5㎝に対し、鍵盤が1㎝強沈むので、5:1の比率の中でどうタッチを工夫して音色を変えるかが課題です。音を鳴らす、響き方、タッチの勢い、椅子の高さを変えた時の音の鳴り方など、トロイメライやスケルツォNo.2の曲で聴き分けました。
講座後に、個人的にダブルエスケープの微妙な調節や巻線の倍音の調整についての質問をして参りました。その後、CFシリーズとSXシリーズを試弾させて頂き、特にCFの響きと音の立ち上がりの良さが素晴らしかったです。隣りにベーゼンドルファーも置いてあり、以前は「Sシリーズやベーゼン、イイなぁ。」と思っていましたが、弾き比べた結果、断然CFの方が良かったです。
日本のヤマハもここまで素晴らしい楽器を作られるとは!
(参)一般家庭に置けるCF4サイズで1090万円也。
欲しいけど、私には程遠いなぁ・・・
1月 10

素敵な楽譜

入賞者コンサートで演奏する楽譜の表紙を見せて頂きました。
とてもおしゃれでステキですね。
リボンが一つ一つ丁寧に付けてありました。
演奏も丁寧に良く考えて弾けるとイイですね。
期待していますよ。
あ、オミクジも見えそう!

1月 09

テレビCMに出演

生徒さんがテレビのCMに出演されています。日本全国の中でオーディションを何度も受けて、何百人の中から選ばれ、1月からテレビで流れているようです。
「あ~、きらめき音楽祭やいろいろなコンクールの時に会ったことある~!」って思われる人もみえるかも?

1月 08

超絶技巧のヴァイオリンもご参考に。

福田廉之介くんの演奏を聴いてみましょう。彼は14歳まで岡山で暮らし、その後、スイスに留学中です。英語もフランス語も堪能です。
 
彼の演奏は素晴らしく、熱が漲っています。音の出し方も際立っています。(音の出し方ピアノに通じるものがあります。)
 
彼はコンクールに何度もチャレンジし、優勝したり、必ず上位に入賞しています。
やはり、コンクールでご自分の腕を磨いたのかな?と思いました。
私の知人のご家庭で先日、この19歳のレンくんとトランプをされたそうです。
 
られないほどの才能の持ち主です。いろいろな音色も出せます。
演奏中にもご自分に対する厳しさも感じられ、楽しんで音楽をしているようにも見えます。
私は何度も聴き入ってしまいました。
ハノーファーヴァイオリンコンペティションで優勝し、次のように絶賛されています。
19-year-old Japanese violinist Rennosuke Fukuda is quickly building an international reputation as a young virtuoso of outstanding talent – praised for his virtuosity, musicality and showmanship.
 
皆さんも恐れず、ピアノコンクールにチャレンジされれば、更に腕を磨くことができると思います。コンクールは自分自身を見つめ直し、客観的に自分を捉え、学べることが多いです。成長したいなら、コンクールです。自分を律し、自分との闘いですから。
では、このチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をお聴きください。