牛田君が学ぶモスクワ音楽院のホールです。
ホール内の装飾や作曲家の写真があり、日本では見られないホールですね。
ピサレフ先生のコンサートがあり、ドレンスキー先生(ブーニンの師)が「素晴らしい!」と何度も仰っていたそうです。私も以前、ピサレフ先生、ドレンスキー先生のセミナーを受けたことがありますが、ピサレフ先生は一音一音を思慮深く考えて音を出すという印象で、ドレンスキー先生は音楽がとても論理的でその威厳さをヒシヒシと感じました。
赤松先生が若かりし日の神戸新聞の記事を発見!
海外留学後の記事のようです。その中で「演奏会で聴衆の顔や空気感を感じて弾き続けない限り、自分の芸は育たない。弾いていれば、実績とレパートリーが積み重ねられる。何よりも聴いて下さる人は絶対に裏切りません。」という文が書いてあります。
確かに舞台経験を積まなければ、上手くなりませんね。生徒の皆さんは「きらめき」にご参加され、それを良くご存じだと思います。
もう一方の記事は「夜早く寝て、朝5時半から練習、これは必ず守ります。」「バイタリティは家系から来ているもので(笑)、下手な演奏・中途半端な演奏は出来ないから、振出しに戻って生活をキチンとカスタマイズすることからです。」と書いてあります。
なるほど、自分に対する厳しさがあるから、良い演奏が出来るのだと思いました。
先日の石井なをみ先生のセミナーを4枚にまとめました。一般に「バロックや古典派は自由曲のコンクールではなかなか点が取れない」「近現代の曲がバリバリ弾ける子がバロックや古典派だとアラが見えて全くダメ!」反対に「バロックや古典派がまともに弾けない子が近現代の曲を弾くと説得力がない!」とも言われています。要するに基礎となる土台が如何に難しいか!ということだと痛感しました。
セミナーのお話の中で出て来た曲の楽譜も写真に入れ、分かりやすくまとめました。
バロックと古典派の共通点は、指が出来ているかということです。
その上でタッチをどうするか?という事です。
指の形は勿論、打鍵がいい加減ではダメ!それと、その音色をよく聴き分ける耳も重要だと感じました。頭の良い子のレッスンだと「あー、この子は感覚が良いから出来ているから大丈夫!」って思ってしまうこともありますが、もっと疑って聴く事も必要かと思いました。
古典派は曲の中に出て来るキャラクターによって音色を変えること。
どちらにせよ、弱い指の子、指の形が完璧じゃない子、音色作り、耳を育てる為にもプレインベンションの必要性を感じました。私はこのプレインベンションをそのまま使わず、原曲に近づけてレッスンをしますので、プラルトリラーを余分に入れて速く指が動く訓練もさせて頂きますね。